この道より、われを生かす道なし。この道を歩く。
武者小路実篤
(小説家・詩人・劇作家・画家/1885〜1976)
自分を信じて行かなければいけない。
教わるものは遠慮なく教わるがいいが、
自分の頭と眼だけは
自分のものにしておかなければいけない。
武者小路実篤
(小説家・詩人・劇作家・画家/1885〜1976)
この世の中には色々の不幸がある。
しかしその不幸からよきものを生み出そうとし、
また生み出し得るものは賢い人である。
武者小路実篤
(小説家・詩人・劇作家・画家/1885〜1976)
もう一歩。
いかなる時も自分は思う。
もう一歩。
今が一番大事なときだ。
もう一歩。
武者小路実篤
(小説家・詩人・劇作家・画家/1885〜1976)
自然、必然、当然。
三つのものの、
合一する道を歩く確かさ。
武者小路実篤
(小説家・詩人・劇作家・画家/1885〜1976)
人間が死ぬ時の言葉は美しいと言われているのも、
人間は死ぬ時は、自分のことを考えず、
あとのことを考えるからである。
武者小路実篤
(小説家・詩人・劇作家・画家/1885〜1976)
尊敬すべき幸福な人は、
逆境にいても、
つまらぬことはくよくよせず、
心配しても始まらないことは心配せず、
自分の力のないことは天に任せて、
自分の心がけをよくし、
根本から再生の努力をする人である。
武者小路実篤
(小説家・詩人・劇作家・画家/1885〜1976)
この世に生きる喜びの一つは、
人間の純粋な心にふれることである。
武者小路実篤
(小説家・詩人・劇作家・画家/1885〜1976)
結婚は早すぎてもいけない、
おそすぎてもいけない、
無理が一番いけない、
自然がいい。
武者小路実篤
(小説家・詩人・劇作家・画家/1885〜1976)
自分でも何かのお役に立つのだ。
このことは喜びである。
この喜びは自分の一生が、
無意味でないことを示している。
このことを幸福に感じるのである。
武者小路実篤
(小説家・詩人・劇作家・画家/1885〜1976)
人生は楽ではない。
そこが面白い。
武者小路実篤
(小説家・詩人・劇作家・画家/1885〜1976)
すぐれた人間は、
いざと言う時が来ないでも、
いつも全力を出して仕事をしている。
武者小路実篤
(小説家・詩人・劇作家・画家/1885〜1976)
一から一をひけば零である。
人生から愛をひけば何が残る。
土地から水分をとれば
沙漠になるようなものだ。
武者小路実篤
(小説家・詩人・劇作家・画家/1885〜1976)
幸福は与えられるより、
努力で獲得する方が多い。
武者小路実篤
(小説家・詩人・劇作家・画家/1885〜1976)
今の人は、
幸福と快楽の区別を知らない。
快楽を得ることを、
幸福だと思っている。
武者小路実篤
(小説家・詩人・劇作家・画家/1885〜1976)
趣味ということは馬鹿に出来ない。
人間の上等下等は趣味で大概きまる。
武者小路実篤
(小説家・詩人・劇作家・画家/1885〜1976)
自己を責めることを知っているものは善人で、
他人ばかりを責めるものが悪人だ。
武者小路実篤
(小説家・詩人・劇作家・画家/1885〜1976)
幸福を感じるのには
童心とか、無心とか、素直さとか
言うものが必要である。
武者小路実篤
(小説家・詩人・劇作家・画家/1885〜1976)
死の恐怖を味わうことは、
その人がまだ生きてしなければならない仕事を
していないからだ。
武者小路実篤
(小説家・詩人・劇作家・画家/1885〜1976)